クイックペイは量産・複数アカウント利用は可能?
キャッシュレス決済の中にはひとりで登録できるアカウント数を規約で制限しているものもあります。
クイックペイではアカウントの複数利用はできるのでしょうか?
結論から申し上げると、クイックペイは複数アカウントの併用やアカウントの量産を特に制限していません。
まずはQUICKPayのアカウントの仕組みから解説していきます。
スポンサーリンクQUICKPayのアカウント発行はクレジットカード会社単位
クイックペイはクレジットカードで支払われるポストペイ型の電子マネーです。
チャージが必要なプリペイド型の電子マネーとは異なりアカウントはクレジットカード単位でカウントされます。
クイックペイの発行はクレジットカード会社単位で管理されるため申し込むためにはクイックペイに対応するカードが必要です。
クレジットカードが同じなら複数の本体(カード型、モバイル型、コイン型などがあります)があっても同じアカウントとして扱われますが、別のクレジットカードなら別アカウント扱いになります。
つまり、クイックペイの複数アカウントは対応するクレジットカードの枚数に応じて増やすことができます。
- クイックペイのアカウントはクレジットカード単位でカウントされます
- つまりクレジットカードの枚数に応じてアカウント数は増やすことが可能
クイックペイには種類がある
クイックペイは160社以上のカード会社から発行されています。
以下のように各社がそれぞれクイックペイ対応のカードやコインなどの種類を発行しています。
- JCBグループのクレジットカードの場合、JCBカードを支払先にしたクイックカードやクイックペイコイン
- 住信SBIネット銀行の場合、クイックペイ機能とクレジット機能が1枚になったミライノカード
- セディナカードの場合、クイックペイの機能だけがついた専用のセディナクイックペイカードやnanacoカードと一体になった1枚2役のクイックペイ(nanaco)
このように、カードやコインなどどのタイプに対応しているかはクレジットカードごとに異なります。
JCBグループはカードタイプやコイン形、モバイル、Apple PayやGoogle Pay等様々な形式に対応していますがアメリカン・エキスプレスで利用できるのはApple Payのみです。
複数の種類のクイックペイを発行しているカード会社ではすべての種類のクイックペイの支払先を一枚のカードにまとめることも可能です。
JCBカードでは複数の種類のクイックペイを1枚のJCBカードに登録可能で、同じ種類のクイックペイを複数持つこともできます。
JCBクイックペイを家族の人数分発行してそれぞれが利用し支払いは1枚のJCBカードに一括する、という使い方もできます。
- クイックペイにはカードやコインなど種類があります
- 種類はクレジットカードによって異なります
- 複数の種類のクイックペイを発行しているカード会社ではすべての種類のクイックペイの支払先を一枚のカードにまとめることも可能です
スマートフォンを利用するクイックペイは例外
例外となるのがスマートフォンを利用するクイックペイです。
「クイックペイモバイル」「Apple Pay」「Google Pay」の3つはスマートフォンを利用するタイプですが、これらのクイックペイでは端末とそれに結びつくアカウントによって管理されています。
Google Payを例にします。
Androidスマホでは登録されたGoogleアカウントを利用してGoogle Payを設定します。
クイックペイはGoogle Payに登録されたクレジットカードの中から任意の1枚を支払い用に設定することで使用可能になります。
管理の基本となるのはGoogleアカウントなので、クレジットカードを切り替えても同一アカウントによるカードの変更として処理されるだけで複数アカウント扱いにはなりません。
クイックペイモバイルやApple Payモバイルでも同じように処理されます。
管理単位がクレジットカードではなくスマホのアカウント単位になるのでスマホで複数アカウントを併用するにはGoogleアカウントやアップルID、dアカウントなどスマホを管理しているアカウントを複数用意する必要があります。
Googleアカウントを複数利用すれば1台のAndroid端末でアカウントを切り替えながら複数のクイックペイを使い分けられます。
- 基本的に「クイックペイモバイル」「Apple Pay」「Google Pay」は端末とアカウントが1:1の関係です
- 1つの端末で複数アカウントを扱うにはGoogleアカウントやアップルID、dアカウントなどスマホを管理しているアカウントを複数用意して切り替える必要があります
複数アカウントでキャンペーンがお得になる場合も
クイックペイの複数アカウントを併用するとサービス会社事のキャンペーンの恩恵をフルに活用できます。
JCBグループではクイックペイ決済の利用金額に対し20%をキャッシュバックするキャンペーンを2019年8月16日~2019年12月15日の期間限定で実施しています。
このキャンペーンでキャッシュバックされる上限は最大1万円となっていますが、キャンペーンの対象となるカードを複数枚持っていればそれぞれがキャンペーンの対象になります。
対象となるカードを複数用意して複数アカウントでクイックペイを利用すれば1万円を超えてキャッシュバックを受け取ることが可能です。
JCBグループではクイックペイの複数アカウントが規約によって認められているのでルール違反ではありません。
複数アカウントを併用すればお得なキャンペーンをさらにお得に利用できます。
量産・複数アカウントについての規約
クイックペイの量産・複数アカウントについての規約はクイックペイの規約とサービスの提供会社の規約の2つのルールが有ります。
クイックペイ本体では複数アカウントの併用やアカウントの量産を特に制限していません。
クイックペイ公式ホームページ内よくある質問ページには複数アカウントの利用について以下のように記載されています。
Q.カードタイプを持っているが、モバイルタイプとその他タイプも持ちたい。
A.複数のQUICPayを同時に持てるかどうかはQUICPay発行会社によって異なります。詳しくはQUICPay発行会社にご確認ください
上記のようにクイックペイの複数アカウントについては発行会社の判断に委ねられています。
発行会社ごとの複数アカウントについての対応はまちまちですが、複数アカウントの利用禁止を規約に盛り込んでいる会社は今回調査した範囲では確認できませんでした。(2019年9月時点)
JCBグループでは公式ホームページ内でのよくある質問への回答という形で複数アカウントの利用を公式に認めています。
Q.複数の種類のQUICPay(クイックペイ)TMを同時に持つことはできますか?また、同じ種類のクイックペイを複数持つことはできますか?
A。複数の種類のクイックペイを、1枚のJCBカードに登録できます。また、同じ種類のクイックペイを複数お持ちいただけます。
※お持ちのJCBカードの種類により、申し込み可能なクイックペイの種類が異なります。
※クイックペイの種類によって、申し込み可能な上限数が異なります。
※QUICPayモバイルの登録は、1台の携帯電話に複数の登録はできません。
この内容から複数アカウントの利用に関しては全く問題がないことが分かりますね。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- クイックペイのアカウントはクレジットカード単位でカウントされます
- クイックペイの複数アカウントは対応するクレジットカードの枚数に応じて増やすことができます
- クイックペイにはカードやコインなど種類があります
- 種類はクレジットカードによって異なります
- 複数の種類のクイックペイを発行しているカード会社ではすべての種類のクイックペイの支払先を一枚のカードにまとめることも可能です
- 基本的に「クイックペイモバイル」「Apple Pay」「Google Pay」は端末とアカウントが1:1の関係です
- 1つの端末で複数アカウントを扱うにはGoogleアカウントやアップルID、dアカウントなどスマホを管理しているアカウントを複数用意して切り替える必要があります
- クイックペイ本体では複数アカウントの併用やアカウントの量産を特に制限していません