小規模店舗でもクレジットカード決済や電子マネー決済、QRコード決済などのキャッシュレス決済を導入したいと考える人に特におすすめできるサービスの一つがエアペイです。

エアペイはiPhoneかiPadがあれば初期コスト0円で導入できるメリットがあるのですが、同時に導入祭には注意すべきポイントも幾つかあります。

特に気をつけなければならない点やラインペイやペイペイなど類似するサービスと比較した場合のメリットやデメリットなどを解説していきます。

記事は下に続きます。





エアペイは分割払い非対応

エアペイの最も基本的な決済方法はクレジットカード決済です。

一般的なお店でクレジットカードを利用して買い物をする場合、翌月一回払いの他、利用者は希望に応じて2回払いや3回払いなどの分割支払いが選択できますし、毎月一定金額を支払うリボ払いが選択できます。

しかしエアペイを通じてクレジットカード決済を行う場合、分割支払いやボーナス支払い、リボ払いなどには非対応で一回払いしかできなくなっています。

まとまった支払いをする場合に分割支払いで決済をしたいと希望する顧客も多いので、特に比較的高額な商品を取り扱っているお店の場合は注意が必要となります。

事前に顧客に分割支払いには対応していないことを周知しておくことが重要と考えられます。

エアペイは分割払い非対応
  • エアペイを通じてクレジットカード決済を行う場合、分割払いはできません
  • 1回払いしかできません
  • 事前に顧客に分割払いができないこと
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ラインペイやペイペイと比較した場合の特徴やメリット・デメリット

キャッシュレス決済サービスは近年では様々な大手企業がサービスに参入しており、小規模店舗でも比較的申し込みがしやすくなっています。

エアペイ以外のサービスではラインペイペイペイなどが利用者数も多く人気を博しているのですが、これらのサービスと比較した場合の手数料や導入の手間、メリットとデメリットを比較・解説していきます。

・提供している会社

エアペイはホットペッパーグルメなどの発行をしているリクルートの関連会社が提供しています。

一方でラインペイは無料通話アプリとして有名なラインの関連会社が提供しており、ペイペイはソフトバンクとYahoo!JAPANが共同でサービスを提供しています。

いずれのサービスも提供元の会社の知名度が高いことから利用者は気軽・安心して利用できると考えられます。

・利用者の料金の支払方法

エアペイはクレジットカード支払い(VISA・MasterCard・JCB・アメックス・ダイナーズ・DISCOVER)の他、交通系電子マネー(Suica・PASMO・Kitaca・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca)やその他の電子マネー(QUICPay・iD・Apple Pay)、デビットカード(VISA・MasterCard・アメックス・ダイナーズ)など非常に多くの支払い方法に対応しています。

一方でラインペイは事前に残高にチャージをしておき、チャージ金額に応じて支払いを済ませるプリペイド方式となっています。

チャージの方法は事前に銀行口座を登録しておき、その口座からチャージする他、セブン銀行のATMを利用したり、ローソンなどのラインカード加盟店のレジなどでラインカードを利用してのチャージができます。

クレジットカードを持っていなくてもチャージできる点やプリペイド方式なので使いすぎのリスクがない点などから特に若者の利用者が多くなっています。

ペイペイは事前に登録しておいたクレジットカード支払いの他、銀行口座からペイペイの残高にチャージ指定の支払い、Yahoo!マネーを利用した支払いなどが可能です。

Yahoo!マネーを利用する場合、Yahoo!マネーはコンビニや銀行口座から残高にチャージができるので、こちらもクレジットカードなしで利用できる強みがあります。

・決済手数料

エアペイでは決済方法ごとに負担しなければならない手数料に違いがあり、各決済手数料は次のようになっています。

  • VISA・MasterCard・アメックスのクレジットカードとデビットカード、交通系電子マネー…3.24%
  • JCB・ダイナーズ・DISCOVERのクレジットカードとデビットカード、その他の電子マネー…3.74%

一方でラインペイやペイペイの決済手数料ですが、現在は基本的に無料となっています。

ただし、ラインペイでスター端末を利用する場合は3.45%の決済手数料が必要となっています。

さらにラインペイは2021年の8月からは決済手数料が導入される予定となっています。

唯一手数料が無料なのがペイペイです。

しかし、将来的には決済手数料がかかる可能性があります。

正式に有料化が決まった場合には公式サイトで告知されることとなっています。

・入金のサイクル

エアペイは振込手数料は無料で振込先の銀行が三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の場合には月に3回から6回の入金があり、その他の銀行の場合は月に3回の振込があります。

メガバンクの他地方銀行への振込も可能ですが、ゆうちょ銀行には非対応なのでこの点には注意が必要です。

一方のラインペイは当月の末に締めて翌月にまとめて入金されます。

ペイペイは月末締めの他、累計金額が10,000円を超えると出金可能となり、振込先の口座がジャパンネット銀行の場合は最短で翌日の入金・ジャパンネット銀行以外の場合最短で翌々営業日の入金となっています。

・導入の際に必要な機器

エアペイを導入するにあたって必要なものは、iPhoneもしくはiPad・固定インターネット回線もしくはモバイルインターネット回線・プリンター・カードリーダー、専用のアプリとなっています。

カードリーダーは現在キャンペーンで無料で貸与されますし、アプリも無料でダウンロードできるので、自己負担しなければならないのはiPhoneもしくはiPadとネット環境、そしてプリンターとなります。

プリンターは必須ではありませんが、導入しないと顧客に利用明細票を渡すことができなくなってしまうので、用意するのが無難です。

専用のものを2万円程度から購入できます。

ラインペイの場合はスマートフォンもしくはタブレットに専用のアプリ、インターネット環境、プリントQRにPOSレジが必要となっています。

またペイペイもラインペイと同様のものが必要となります。

・メリットとデメリット

エアペイの最も大きな強みは導入コストがほとんど掛からない上に月額コストも0円、決済手数料も業界最安水準で小規模店舗でも気軽に導入できる点になります。

またクレジットカード決済の他、電子マネー決済やQRコード決済にも対応しているので、日本人の顧客のほか、外国人も利用しやすくインバウンド需要も期待できます。

一方でラインペイやペイペイが決済手数料無料となっているのに対し、3%程度の決済手数料がかかる点がデメリットと考えられます。

ラインペイはLINEのアプリさえ使っていれば決済ができるので利用者側に特にメリットが有り、利用者数が多い点が大きな強みと考えられます。

またプリペイド方式なので若い人の利用者数が多く、QRコード決済の中でも特に将来性があります。

その一方でチャージに手間がかかるデメリットも挙げられます。

ペイペイはソフトバンクとYahooがサービス提供をしているということで安心感と知名度がありますし、大規模なポイント還元キャンペーンを度々行っているため、多くの利用者がいるメリットがあります。

その一方でクレジットカードの不正利用などが社会的に問題となりましたし、現在ではクレジットカードの利用金額に制限がかかっている点がデメリットとして挙げられます。

<<ラインペイやペイペイと比較した場合の特徴やメリット・デメリット>>

エアペイ ラインペイ ペイペイ
会社 リクルート ライン ソフトバンク
Yahoo!JAPAN
支払い方法 クレジットカード
電子マネー
デビットカード
交通系電子マネー
プリペイド クレジットカード
銀行口座
Yahoo!マネー
決済手数料 3.24% 3.74% 基本的に無料 今は無料
入金サイクル 月3回~6回 月1回 比較的自由
必要機器 iPad・iPhone
WiFi
プリンター
カードリーダー
WiFi
プリントQR
POSレジ
WiFi
プリントQR
POSレジ
メリット 導入コストも月額コストもお金がほぼかからない
外国人が利用しやすい
利用者が多い
プリペイド式
安心感と知名度
還元キャンペーンがお得
デメリット 決済手数料が発生する チャージに手間がかかる クレジットカード金額に制限がある
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まとめ

当記事の内容をまとめます。

  • エアペイは分割払い非対応
    • エアペイを通じてクレジットカード決済を行う場合、分割払いはできません
    • 1回払いしかできません
    • 事前に顧客に分割払いができないこと
  • エアペイ、ラインペイ、ペイペイを比較した結果、それぞれに特徴・メリット・デメリットがあります

東京五輪に向け、ますますキャッシュレス決済が浸透していくことが予想されます。

自身のスタイルに合った決済を導入し、店舗のサービス向上につなげたいですね。