近年、キャッシュレス決済の方法はどんどん増えてきています。
しかしそれぞれにどのような違いがあるのでしょうか。
そこで今回は特に知名度が高く、注目されているエアペイとペイペイについて、様々な面から比較をしていきます。
それぞれにメリットとデメリットがあるのでぜひご覧ください。
エアペイとPayPayの比較
エアペイとPayPayを15のポイントで比較しました。
- 本社
エアペイとペイペイ、共に本社は日本に拠点を置いて活動しているキャッシュレス決済サービスです。 - 提供会社名
エアペイはリクルートが、ペイペイはYahoo JAPAN、ソフトバンクが提供しています。
どちらも名前をよく聞く大手企業が運営しているのですね。 - 対応クレジットカード
共に国際ブランドカードに対応しています。
エアペイはVISA、JCB、American Express、Masterやダイナーズに対応しています。
ペイペイの場合はVISAとMasterが利用できます。この他にYahoo JAPANカード限定でJCBも使えるようになっています。 - 対応QRコード決済
エアペイはQRコード決済が利用可能です。
同じようにペイペイもQRコード決済が利用できるようになっています。 - 対応電子マネー
エアペイは電子マネーに対応しています。
SuicaやPASMOといった日本で利用者が多い電子マネーを中心に9種類が使えます。
一方ペイペイは電子マネーは使えませんが、ヤフーマネーを経由することで電子マネーが使えるようになっています。 - 入金サイクル
お金を受け取れる入金サイクルについてです。
エアペイは月に3回~6回の頻度でまとめて振込形式となっています。
ペイペイは常に翌日振込み形式です。 - 決済手数料
エアペイは3.24%か3.74%、ペイペイは条件がありますが無料です。 - 入金手数料
入金の際にはどちらも手数料を取っていません。 - 店舗に導入するまでにかかる日数
エアペイは最短の場合数日で導入可能となっております。ペイペイの場合は申込みから2週間ほどの日数がかかるようです。 - 初期費用
どちらも初期に必要になる費用は実質無料です。 - 月額費用
月額料金も必要ありません。負担することになるのは手数料のみです。 - サイン支払い
エアペイはサイン支払いに対応、ペイペイは未対応です。 - 暗証番号取引
こちらもエアペイは対応、ペイペイは対応していません。 - POSレジ
便利なPOSレジには対応しているのでしょうか。
エアペイはAirレジという専用のPOSレジアプリがリリースされています。ペイペイの方もカスタマイズを行うことでPOSレジに対応させることが可能です。 - 対応端末
利用者の対応端末です。
エアペイがiOSとなっています。
一方ペイペイはiOSとAndroidに両方に対応しています。
エアペイ | PayPay | |
本社 | 日本 | 日本 |
提供会社 | リクルート | Yahoo!JAPAN、ソフトバンク |
対応クレジットカード | VISA、JCB、アメリカンエキスプレス、Master、ダイナーズ | VISA、Master |
対応QRコード | 〇 | 〇 |
対応電子マネー | 〇 | 〇
Yahoo!マネー経由で可能 |
入金サイクル | 月3~6回 | 翌日 |
決済手数料 | 3.24%、3.74% | 無料 |
入金手数料 | なし | なし |
導入にかかる日数 | 数日 | 2週間 |
初期費用 | 実質無料 | 実質無料 |
月額費用 | なし | なし |
サイン支払い | 〇 | × |
暗証番号取引 | 〇 | × |
POSレジ | 〇 | 〇
カスタマイズが必要 |
対応端末 | iOS | iOS、Android |
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エアペイのメリット・デメリット
では、エアペイのメリットとデメリットについて解説していきます。
エアペイのメリット
- 決済手段が豊富でユーザーが使いやすい
- 初期費用や維持費が必要ない
- Airレジと組み合わせればさらに便利に
それぞれを詳しく解説していきます。
1.決済手段が豊富でユーザーが使いやすい
エアペイではクレジットカードはもちろん、Apple PayやiDといった電子マネーにも対応しています。
さらにアリペイやLINEPayといったQRコード決済でも使えるようになっています。
間口を広げるということはそれだけユーザーが増えやすいというメリットがあります。
2.初期費用や維持費が必要ない
もし利用されなかった場合、維持費が掛かるだけではと心配する方もいると思います。
エアペイはでは初期費用は0円、さらに月額などもなく維持費も必要ないのです。
通常読み込むためのカードリーダーは有料となっているのですが、現在はキャンペーン中ということで導入にもまったくお金が掛からないのです。
3.Airレジと組み合わせればさらに便利に
POSレジのAirレジと組み合わせることでエアペイはさらに使いやすくなります。
どちらも同じ会社のリクルートが提携しているため連携も簡単です。
決済が楽になるだけでなく売上管理もアプリで自動で行ってくれます。
Airレジで便利なのが座席管理機能です。
予約客の管理もできるので忙しい時間帯でもミスを減らすことができます。
もちろんこのAirレジの導入も無料で行うことができます。
エアペイのデメリット
- 審査が少し厳し目
- カードリーダーは充電必須
- iPhoneなどのiOS端末のみ対応
それぞれを詳しく解説していきます。
1.審査が少し厳し目
エアペイのデメリットを上げるとするならば導入前の審査です。
審査の理由は公にはなっていませんが、店舗によっては審査に通らなかったというお店もあります。
2.カードリーダーは充電必須
決済情報を読み取る際に必要になるカードリーダーの電池持ちが悪いという声が見られます。
もちろん充電しながら使えば大丈夫なのですが、充電を忘れているといざ決済の時に使えないということも。
ただしこれは充電器を備えておくことで解決できる問題です。
3.iPhoneなどのiOS端末のみ対応
もう一つデメリットを上げるならばこの点です。
エアペイが対応している端末はiPhoneやiPadといったiOS端末のみとなっています。
Androidユーザーの場合は利用できないのでここがどうするかというのが難しいポイントです。
メリット
- 決済手段が豊富でユーザーが使いやすい
- 初期費用や維持費が必要ない
- Airレジと組み合わせればさらに便利に
デメリット
- 審査が少し厳し目
- カードリーダーは充電必須
- iPhoneなどのiOS端末のみ対応
ペイペイのメリット・デメリット
次はペイペイのメリット・デメリットを解説していきます。
ペイペイのメリット
- 支払手数料が無料
- 専用機器も必要ないので邪魔にならない
- 振込の早さが魅力
- レジ前の混雑解消に繋がる
- スマートフォンであればiOSとAndroidどちらも使える
それぞれを解説していきます。
1.支払手数料が無料
なんといっても嬉しいのは手数料が無料という点です。
ただしこれには条件があります。
店舗側がQRコードを提示してユーザーに読み取っても貰うユーザースキャン方式のみという点です。
店側がスキャンを行うストアスキャン方式では手数料が発生します。
2.専用機器も必要ないので邪魔にならない
ユーザースキャン方式を利用するのであれば読み取ってもらうコードを用意しておくだけで大丈夫なのです。
カードリーダーなど店側が準備するものは何も必要ありません。
レジ付近に物が増えるのは困るという店舗でも導入しやすいサービスとなっています。
3.振込の早さが魅力
ペイペイでは売上はなんと翌日か翌々日には振り込まれるようになっています。
売上が1万円を超えたらという条件はありますが、このスピードは嬉しいですよね。
4.レジ前の混雑解消に繋がる
キャッシュレス決済のメリットと言えばなんといっても時短になるという点です。
現金決済の場合はどんなにスムーズでも30秒は掛かるような場合でもペイペイであれば10秒もあれば決済が完了します。
もちろん釣り銭の間違いといったお金のトラブルも起こりません。
忙しい店ほど導入したいのがペイペイのキャッシュレス決済です。
5.スマートフォンであればiOSとAndroidどちらも使える
Androidに対応しているというのもメリットの1つです。
iPhone以外のユーザーも増えてきており、使いやすいようにと工夫がされています。
ペイペイのデメリット
- 対応クレジットカードが少ない
- ユーザー側に準備が必要になる
- 他の決済と合算はできない
それぞれを解説していきます。
1.対応クレジットカードが少ない
クレジットカードに対応していますが、現在利用できるのはVISAとMaster、そしてYahoo JAPANカードのJCBと限定されています。
そしてチャージ機能が利用できるカードはさらに限定されYahoo JAPANカードのみとなります。
それ以外のカードの場合は直接決済のみ対応ということです。
2.ユーザー側に準備が必要になる
ペイペイを利用するにはユーザー側が専用アプリを導入する必要があります。
その他にも金額を入力する項目もあります。
利用方法がわかっている人ならばスムーズですが、手間取ってしまう人であればレジ決済よりも結局時間がかかってしまうという場合も。
3.他の決済と合算はできない
半分をペイペイで支払ってもう半分を現金で、という支払い方法を併用することができなくなっています。
端数が出てしまうと少し処理に困るというのはペイペイの難点です。
店としてはあまり問題ないのですが、知らないユーザーの場合は説明の手間が発生する場合があります。
メリット
- 支払手数料が無料
- 専用機器も必要ないので邪魔にならない
- 振込の早さが魅力
- レジ前の混雑解消に繋がる
- スマートフォンであればiOSとAndroidどちらも使える
デメリット
- 対応クレジットカードが少ない
- ユーザー側に準備が必要になる
- 他の決済と合算はできない
まとめ
エアペイとペイペイはどちらも大手が提供する便利なサービスです。
しかし当然のことながらメリットとデメリットがあります。
特にエアペイはiOSにのみ対応する点は、今後の客層の展開に大いに影響を与えるでしょう。
自身はどちらが向いているのか、それぞれの特徴を見極めましょう。