今世間で注目されているPayPayは導入することでどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。
また、初期費用や月額はいくらかかるのでしょうか。
当記事で導入の方法なども分かりやすく解説していきます。
PayPay決済を店鋪に導入する初期費用や月額費は?
PayPayの初期費用はゼロ円です。
ただし、QRコードでの支払いの場合に限りますので注意して下さい。
QRコードでの支払いの場合は、クレジットカードのような読み取り端末の導入やオンラインでの接続、設備の導入にかかる費用が無く、その店舗固有のQRコードが発行されるだけで決済が可能となっていくからです。
- 初期費用はゼロ円
PayPayの仕組み
PayPayを利用しての支払いは以下の2つの方法があります。
1.QRコードで支払い
- 店舗固有のQRコードがPayPay運営会社から発行され、それを店が店舗に設置
- 会計時に顧客がスマートフォンでそのQRコードを読み込み、会計金額を入力
- 店側が金額を確認し、送信することで決済が完結
2.バーコードで支払い
- 顧客がPayPayのバーコードを提示
- 店がバーコードを読み取る
- 会計が完了
この1.QRコードでの支払いの場合は初期導入費・決済手数料・入金手数料が0円です。
店側として設置時に準備することはQRコードを印刷し、店頭に置くだけです。
強いて言えばわずかな手間と設置にかかるわずかな費用(わずかなスペースを空けたりする費用、簡単な説明を書いたメモを渡す店員の教育費用など、ほぼかからないと言っていい費用)が初期費用となります。
また、現在暫定的にサービス開始から三年間は無料で導入できるというアナウンスがされています。
当面の間は運営会社に初期費用と言う名目で支払いを行う必要がありません。
PayPayの月額費や月のランニングコストは、現在無料です。
さらにジャパンネット銀行を入金用の口座にした場合、入金手数料は永年無料、それ以外の金融機関の利用でも、2019年9月30日まで無料となります。
また、月額費以外にも決済処理料や決済手数料と言う形で徴収される場合もありますが、そちらも2021年までは無料と明示されています。
QRコードでの支払いの場合、端末を維持する費用すら掛かりません。
ただ、2.バーコードで支払う方式(ストアスキャン方式)を採用した場合は別途端末の維持費や通信環境の維持費などがかかる可能性がありますから、注意が必要と言えます。
- QRコードでの支払いの場合、初期導入費・決済手数料・入金手数料が0円
- サービス開始から3年間は無料で導入できることが明示されている
- 入金用の口座がジャパンネット銀行の場合は手数料は永年無料、他の場合2019年9月30日まで無料
- バーコード支払いの場合は別途端末の維持費や通信環境の維持費がかかる可能性があります
PayPay決済を店鋪に導入する方法
https://paypay.ne.jp/store/campaign/
のお悩み解決シリーズの動画を見れば流れがわかります
PayPayを導入する方法はたったの2ステップです。
- 申し込み
申し込み方法は、PayPay加盟店新規受付センターへ電話することで可能となります。電話後サポートの指示に従って手続きを行うことで審査を受けます。審査に通ることによって加盟店となり、PayPayの決済が可能となる流れです。また、分からない場合は、PayPay加盟店サポートデスクへ問い合わせることでサポートを受けることも可能となっています。→PayPayの問い合わせはこちら - 審査
審査は、規約に同意し、必要な手続きを完了した後に開始されます。申し込みがあった加盟希望店から順番に審査を行っていく流れになります。審査が完了するとPayPayから「ご利用開始のお知らせ」と言う件名のメールが届きますが、このメールが届くには申し込み後約1~2週間程度の時間がかかるので注意が必要となります。メールには加盟店IDなどが記載され、PayPayコードキットが後日送られてくる旨の内容が書かれています。メールが届いてから更に約1週間後、PayPayコードキットが届き、このコードキットを利用することによって初めてPayPayによるQRコード決済(読み取り支払い)が可能となります。ストアスキャン方式を採用する場合は、手続きが若干異なる場合があります。
↓↓こちらの動画でもわかりやすく解説しているので参考にしてください↓↓
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PayPayを導入するメリット
PayPayを導入するメリットは大きく3つあります。
- コスト0円で導入できる
- 新たな顧客開拓が可能
- 会計がスムーズになる
それぞれを解説します。
1.コスト0円で導入できる
まず、導入にかかるコストについてですが、ユーザースキャン方式(こちらで用意したQRコードをスキャンして支払ってもらう方式)を採用した場合、初期導入費、決済手数料、入金手数料が0円であることです。
端的に言えば、手続きをして、その店舗のQRコードを置くだけですから0円で導入できてしまうのです。
しかし、初期導入費、決済手数料などに関しては2021年、入金手数料に関しては2019年3月までの期間限定の措置となっていますので、注意が必要です。
ただし、入金手数料に関してはジャパンネット銀行を利用した場合永年無料となっている点が特筆すべきポイントと言えます。
また、クレジットカードの場合は店舗の口座への入金が数週間以上かかる場合も少なくありませんでしたが、PayPayの場合最速で翌日(ジャパンネット銀行利用)、遅くとも翌々日(それ以外の金融機関を利用)で入金される仕組みになっています。
売り上げた日付と入金の日付のギャップが少ない点もメリットの補足として挙げられます。
2.新たな顧客開拓が可能
新たな顧客開拓も期待できます。
例えば若者の利用です。
新しいものに敏感なので、決済方法に関しても敏感ですから、若者の顧客を開拓することも可能と言えます。
また、 PayPayの特徴は中国の大手QRコード決済のALIPAY(アリペイ/支付宝)とも提携していることです。
つまり、中国の旅行者のQRコード決済も PayPay導入によって可能となるのです。
近年中国からのインバウンド(外国人が訪れてくる旅行)をする旅行者が大変増えており、爆買いという言葉も生まれる位消費行動が旺盛です。
こういった旅行者が利用しやすくすることによってそれらの需要を取り込みやすくなるというメリットもあります。
3.会計がスムーズになる
会計がスムーズになるのもメリットです。
今までは会計で、小銭を出すのに時間がかかる顧客、財布自体を出すのに時間がかかる顧客、あるいは金額を間違える顧客の影響で会計に時間を奪われ、他のサービスに使う時間が奪われ、最悪サービスの質が低下するというシーンも少なくありませんでした。
しかし、 PayPayを導入することで会計にかかる時間も減り、細かい金額になっても一瞬で決済がなされます。
そうすることによって時間が生まれ、他のサービスの充実が図れ、あるいは人件費の削減も可能となることも期待することができます。
また、釣銭の準備も少なくなる可能性が高いと言えます。
近年銀行も様々な場面で手数料を課すようになり、両替は最たる例でした。
そのため釣銭を用意するコストも看過できない位膨れ上がる場合も少なくない状況もあります。
しかし、 PayPay決済が増えていけば釣銭の用意も少なくて済み、結果そういった両替にかかるコストも削減できます。
- コスト0円で導入できる
永年ではないので注意が必要です - 新たな顧客開拓ができる
若者やアリペイユーザーの開拓が可能です - 会計がスムーズになる
会計の時間をカットすることでサービスの質を上げることができ、つり銭の準備も少なく済みます
PayPayのデメリット・注意点
デメリットや注意点はメリットに比べると少ないのですが、冒頭でもお話しした通り、導入費用や決済費用などが2021年以降有料になる恐れがあるということです。
恐らく普及の状況によっては低額か無料が継続される可能性もありますが、状況によってはクレジット決済の場合とあまり変わりない可能性も出てくるのではないでしょうか。
他のデメリットについて、PayPayには審査があります。
経営体制がずさんであったり、反社会的な組織である場合審査に落ちる場合も否定できません。
しかし、今までの営業実績があり、きちんと納税申告などを行っている方であれば恐らくそういった可能性は低いと言えます。
また、客層が変わる可能性もデメリットや注意点です。
中高年向けのサービスを行っていたのに、客層が若者や外国人に変わることによって、サービスの見直しや主な客層を失うかもしれないということです。
それでも、新たなビジネスチャンスになりますから、導入を考えても十分魅力的ではないでしょうか。
- 導入費用や決済費用が2021年以降有料になる可能性がある
- 審査がある
- 客層が変わる
まとめ
当記事の内容をまとめます。
- QRコードでの支払いの場合、初期導入費・決済手数料・入金手数料が0円
- サービス開始から3年間は無料で導入できることが明示されている
- 入金用の口座がジャパンネット銀行の場合は手数料は永年無料、他の場合2019年9月30日まで無料
- バーコード支払いの場合は別途端末の維持費や通信環境の維持費がかかる可能性があります
- PayPayを導入する方法
- 申し込み
- 審査
- PayPayを導入するメリット
- コスト0円で導入できる
永年ではないので注意が必要です - 新たな顧客開拓ができる
若者やアリペイユーザーの開拓が可能です - 会計がスムーズになる
会計の時間をカットすることでサービスの質を上げることができ、つり銭の準備も少なく済みます
- コスト0円で導入できる
- PayPayを導入するデメリット・注意点
- 導入費用や決済費用が2021年以降有料になる可能性がある
- 審査がある
- 客層が変わる
時代とともに支払い方法も変化していきます。
少しでも多くの顧客を取り込むためにPayPay決済導入は必要になってくると思うので、今のうちに導入するのがメリット有りだと思います。